小さなことに過剰反応しない、”死不了“のマインドとは?
中国に暮らしてから慣れるまでの間、混乱と発狂の毎日を過ごす中で学んだ『”死不了(スーブリァオ/sǐbùliǎo)のマインド』。
<”死不了(sǐbùliǎo)”=死にはしない、死ぬほどのことではない>
時間は定刻があたりまえ、オーダーした商品がきちんと手元に届く、言われなくても不明点は確認する、という日本の生活に慣れている私たちにとって、海外は(とくに中国でなくても)驚きと戸惑いの連続ですよね。
私も中国に滞在し始めた頃は「なぜ?!」が口癖になる程いちいち反応して周りを困らせてました。
たとえば・・・
<ある日のできごと その1>
お店でオフホワイト色のかわいい食器を見つけたので、
「これと同じ食器を20セットください。」と店員に伝えると↓↓
ほとんどは同じなんだけど、一枚は色がクリーム色、数枚は食器の厚みが違って重ねると不安定(・ω・。)・・・
そして、店員の一言は”でも、使えるでしょ!”
→うん、確かにそうなんだけど。
<ある日のできごと その2>
「こちらの壁一面をすべて鏡ばりにしてください」と部屋の内装を依頼。↓↓
「作業終わりました〜」との連絡で、確認しにいくと・・・=( ̄□ ̄;)⇒
確かに壁一面鏡なんだけど、壁上部60cmほど,もとの壁がむき出しになっている(-“-;)(;-“-)
”一番大きな鏡がこのサイズしかなかったので。”という言う理由らしく、「横は鏡を張り合わせてるのに、縦は張り合わせないの?」と聞くと、”上まで鏡でなくてもこれだけ大きければあなた以外は気がつかないよ。”
→そうかもねo(;д;o)
でも、気になるっ!すっごく気になる!
「同じもの注文したのに」「注文と違う」・・・なんて。
こんな時、発狂している私をみて中国の友人によく言われていたのが「死不了。想办法吧。」
”死ぬほどのことじゃないでしょ、工夫すればいいよ”
計画通りに、細部まで気を使うことはとても大事だし、注文したものと違うものがでてきてもOK、ということじゃなく、物事が予定通りにいかなくても焦らず、”どっしり気持ちを構えて、方法を考えよう”と。
最初は、”ありえないことばかり起きるのに、そんなの無理!”と思っていましたが、大きな息を吸ってワナワナする気分から抜け出しだしたら、意外な解決方法が見つかることもあるので、「”死不了”マインド」は日本人にこそ必要なのです、きっと。
※想办法(シャンバンファ/xiǎngbànfǎ)=工夫する、なんとかする